
投資って気になるけど、難しそうだし、損したら嫌だなあ…
アラサーだった私はずっとそう思っていました。
20代の頃は給料も少なく、クレジットカードのリボ払いに追われて30歳を過ぎても貯金はゼロ。
そんな私が投資を始めたきっかけは、2020年のコロナ給付金。
まとまったお金が入って「このまま使うだけじゃもったいない。少しでも増やしたい」と思ったのが始まりでした。
この記事では、30代になっても貯金ゼロだった私でもできた初心者向けの投資の始め方についてわかりやすくまとめてみました。
- 投資をするべきかどうか迷っている人
- 投資でお金を増やしたいと思っている人
- 投資を始めたいけれど、何をすればいいのかわからない人
何のために投資をするのか?
理由や目的もなく、いきなりお金を投資するのは怖いですよね。
まずは「自分は何のために投資をするのか」を一度考えてみましょう。
「何のために」がはっきりすると、投資を続けるモチベーションになりますし、どんな商品を選ぶのかを決めるヒントになります。
毎月の投資金額を決める
投資初心者の方は、いきなり大きな金額を投資する必要はありません。
まずは、生活に支障がないくらいの無理のない範囲でできる金額から始めましょう。

私も最初は月5,000円から始めました!
「これなら毎月続けられるかな」と思う金額からスタートすれば大丈夫!
慣れてきたら、ちょっとずつ増やせばOKです。
証券口座を開設
投資を始めるのに必要なもの、それは証券口座です!
初心者には、スマホやパソコンで簡単に申し込みができるネット証券がおすすめです。
初めての口座開設で人気なのは「楽天証券」「SBI証券」の2つ。
私は楽天証券を利用していますが、サイトやアプリが見やすくとても使いやすいです。
おすすめ①楽天証券
楽天証券の特徴はこちら。
■楽天ポイントで投資ができる
楽天証券の最大の魅力は、楽天ポイントを使って投資ができること。
普段の買い物や楽天カードの利用で貯まったポイントを、そのまま株や投資信託の購入に使えます。
「もし減ってもポイントだから大丈夫」という気軽さで、投資を始めるハードルがぐっと下がります。
■投資信託なら100円から購入できる
楽天証券では投資信託が月々100円から買えるので、少額から気軽に始められます。
まとまったお金がなくても、気になった銘柄を少しずつ購入して慣れていけるので安心です。
■「かぶミニ」で株の少額投資ができる
通常、株は100株単位でしか買えないものが多いですが、楽天証券の「かぶミニ」を利用すれば1株から購入可能。
少額から始められるので、日本や世界の有名企業の株への投資も挑戦しやすくなります。
おすすめ②SBI証券
続いてSBI証券の特徴です。
■投資信託が100円から購入できる
SBI証券でも投資信託が100円から買えます。
しかも投資信託の取扱銘柄が国内トップクラスなので、選択肢も豊富です。
「とりあえず100円だけ」「積立は月々500円から」のように気軽に投資をスタートできます。
■「S株(単元未満株)」で1株から購入可能
SBI証券にも株を1株から購入できる「S株」というサービスがあるので、通常は100株単位でしか購入できない銘柄でも少額で投資できます。
1株単位で挑戦できるので、株式投資の勉強にも役立ちますね。
■クレジットカード積立で投資信託を自動購入
SBI証券では三井住友カードおよびOliveでのクレジットカード積立が可能です。
クレジットカードでの自動積立なので、設定すれば毎月自動で投資信託を購入してくれます。
毎月の積立額に応じて最大3%のVポイントが貯まるのもうれしいポイント。
口座開設の流れ
楽天証券・SBI証券ともに口座開設の流れはほぼ同じです。
①公式サイトから口座開設申し込み
まずは、証券会社の公式サイトから「口座開設の申し込み」のページにアクセスします。
メール認証後、氏名、住所、生年月日など、必要事項を入力します。
利用規約や重要事項の説明が表示された場合は、一度目を通して「同意する」にチェックを入れてください。
開設する口座の種類の選択がありますが、初心者さんはとりあえず「特定口座 (源泉徴収あり) 」を選べば大丈夫です。
さらにNISA口座を開設するか聞かれます。NISAは投資で出た利益への税金がかからないおトクな制度ですので、ぜひ開設しましょう!

その後も「iDeCo」「銀行口座開設」「カード申込」などいろいろ出ますが、今回は証券口座の開設が目的なので一旦無視しても大丈夫です。
②本人確認書類をアップロード
証券口座開設には、本人確認書類の提出が必要です。
本人確認書類には、以下のものが使えます。
マイナンバーカードでの手続きが最もスムーズでおすすめ。
なお、証券口座の開設にはマイナンバーの提出が義務づけられているので、提出を拒否すると口座開設ができません。
書類のアップロードは、スマホで撮影するだけなのでとても簡単です。
③審査が済んだら口座開設完了
マイナンバーカードでの手続きであれば、最短翌営業日に口座開設が完了します。
提出書類の審査が完了したら、メールや郵送でログインIDや初期取引パスワードが送られてくるので、暗証番号や勤務先情報の入力など、初期設定を済ませましょう。
ここまでやれば証券口座の開設は完了!
ログインして、投資をスタートできます。
投資する商品を選ぼう
証券口座が開設できたら、いよいよ投資スタートです。
ここで初心者さんは必ず「何を買えばいいのかわからない…」という問題に直面します。
そんなときはまず「投資信託 (とうししんたく) 」を積立購入するのがおすすめです。
投資信託って何?
投資信託とは、ざっくり言うといろんな会社の株などを集めたセット商品のようなものです。
たくさんの人が投資したお金を集めて、プロの専門家がいろいろな会社の株などを買って、うまく増やせるように動かしていきます。
自分で商品を選ばずにプロにおまかせでき、少額から始められるので初心者におすすめです。
さまざまな会社や国に分散して投資ができるので、リスクも抑えられます。
どの商品を買えばいいの?
投資信託にもいろいろな商品がありますが、中でも人気があるのは「S&P500」や「オール・カントリー」の投資信託です。
難しく聞こえますが、要は「アメリカや世界中の有名な会社にまとめて投資できる商品」です。
■S&P500
アメリカの有名な会社500社 (Apple、Google、コカ・コーラなど) に投資する商品。
過去も右肩上がりの成長をしてきた実績があり、アメリカの経済成長に期待するならこれ。
■オール・カントリー
アメリカ・日本・ヨーロッパ・新興国など世界中の株式にまるごと投資する商品。
どこの国が伸びても利益を取り逃さず、世界経済の成長に期待できるのが魅力。
投資初心者さんには、下記の理由でこの商品がおすすめされています。
■ひとつ買うだけでたくさんの会社に投資できる
普通なら「どの会社の株を買えばいいの?」と考えなければなりませんが、「S&P500」や「オール・カントリー」ならひとつ買うだけでいろいろな会社や国にまとめて投資できます。
どこかの会社の業績が悪化したり、どこかの国の景気が悪くなったりしても、他の会社や国がカバーしてくれるので、一社に投資するより安心できます。
■基本は買ったら放置でOK
投資というと売ったり買ったりを繰り返すイメージがありますが、この二つは毎月少しずつ積み立てて、あとは基本放置で長く持っておくだけでOK。
過去のデータでも長く持ち続けた方が利益がでている実績があるので、短期間で増やそうとせずにコツコツと積み立てていけば自然と増える可能性が高いです。
■右肩上がりで成長してきた実績がある
未来のことは誰にもわかりませんが、「S&P500」も「オール・カントリー」もこれまでの実績は安定して右肩上がりです。
新型コロナウイルスの影響や、ロシア・ウクライナの戦争、トランプ関税ショックなどで一時的に大きく下がることもありましたが、その後すべて回復しています。
投資をするときの注意点
投資にはリスクもある。最後は自己責任
ここまで初心者さん向けに投資の始め方を紹介してきましたが、投資には必ずリスクがあることも忘れないでください。
株価や投資信託の価格は毎日変わりますし、短期的にマイナスになることもあります。「絶対に損をしない投資」はありません。
だからこそ、自分が納得して投資できる金額を決めたり、投資する商品を選んだりすることが大事です。
「人にすすめられたから」「流行っているから」だけで判断せず、最終的には自己責任で行動することを意識してください。
少しずつでいいので投資の勉強をする
投資を始めたばかりの頃は、わからないことだらけで当然です。
しかし、わからないままにしておくと、もし何かあった場合「どうすればいいんだろう?」と不安になってしまいます。
例えば、急に株価が下がったり、ニュースで「金融危機」なんて言葉を耳にしたりしたときに、何も知らないと必要以上に焦ったり、誤った判断をしたりするかもしれません。
そんなときのために、投資の本を読んだり、日々のニュースを見たりして最低限の知識を身につけておくと安心につながります。
まとめ
この記事では、投資初心者でも安心して投資を始めるための流れについてご紹介しました。
投資は「すぐに増やすもの」ではなく「長い目で育てていくもの」です。
焦らず、コツコツ積み立てて、自分のお金を少しずつ育てていきましょう!